かっこいい先輩を2人知っている。
 1人は高校の時、写真部の部長だった先輩。ガロ系漫画や戸川純などが好きで、年上のバンドマンと付き合っていた。mixiには彼氏と全身チョコレートまみれになっている写真などが上がっていて、衝撃的だった。イケていない私にも優しくて、卒業制作展での来場者投票でも私の作品に票を入れてくれた。「天才!」と書いてあった。謎めいた雰囲気に相応しい特徴的な名前も含め、魅力的だった。
 もう1人は随分前に辞めてしまった会社の先輩。急に、村上隆の著書『芸術起業論』に対する考えを語ってくれたり、自身に入っているタトゥーを見せてくれた。私はタバコの煙が嫌いだが、先輩のタバコだけは大丈夫だった。そしてこの先輩も、イケてない私に優しかった。こっそりと弱音を吐いてくれるのも嬉しかった。
 連絡先も知らないから、たぶん2度と会えないけど大好きな先輩。私もあんな先輩になりたいな、なれないけどね。

会社で食べるスイーツは不味い #7 - 2024年3月2日
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